新築のお住まいには、外構工事がつきものです。
せっかく家を建てたのに周囲が土のままだと、愛車が停められなかったり、靴や住宅基礎が汚れたり、土が流出したりしますよね。
外構は、お住まいの印象を決める重要な要素のひとつであり、毎日の暮らしの質を左右する大切な場所です。
日々の生活を快適にする、満足感の得られる外構の実現のために、外構工事は計画性を持って準備することが大切かと思います。
外構工事を行うにあたって、何から始めたらいいのか、考えてみることにしましょう。
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外構とは
「外構」は、駐車場土間のコンクリートやブロック塀などのことで、お家の外回りのものを指します。
「エクステリア」と言われることもあり、家の周りの空間や環境のことで、玄関アプローチやガレージ、庭や建物外周などを指します。
日々の暮らしと密接に関わっており、見た目はもちろん、機能性や安全性も大切な要素です。
外構工事の種類
家の外周りの施工を外構工事と言います。
外構工事は、その作業内容や目的により、多岐に渡ります。
解体工事、土木工事、基礎工事、組積工事、床工事、コンクリート工事、仕上げ工事、タイル工事、木工事、金物工事、設備工事、造園工事など。
単体の工事というよりは、さまざまな工事が混ざり合って、外構が完成していきます。
重機を使うこともありますが、重機が搬入できない場所での作業や静かな住宅地での作業になるため、人の手に拠る場合も多く、様々な工事を行う外構職人は多能工と呼ばれることもあります。
解体工事…不必要な既存物の取り壊しなど
土木工事…土の掘削、整地など
基礎工事…塀や擁壁など構造物の土台作り
組積工事…ブロックなど
床工事…平板設置、砂利敷き、天然石貼り、飛び石、コンクリート舗装など
コンクリート工事…コンクリートの壁や土留めなど
仕上げ工事…塗装、左官など
タイル工事…タイル貼り
木工事…ウッドフェンス、ウッドデッキなど
金物工事…フェンス、カーポートなど
設備工事…照明、水栓など
造園工事…植栽、石組み、砂利敷きなど
外構工事検討項目
多くの種類がある外構工事ですが、その全てを行うとは限りません。
自家用車を持っていて駐車スペースの整備が必要なのであれば、土木工事、基礎工事、床工事を行います。
さらにカーポートを設置したければ、金物工事です。
隣家境界を明確にするため、ブロックとフェンスを立てるのであれば、基礎工事、組積工事、金物工事を行います。
つまり、目的や希望に合わせ、必要な工事を行うことになるのです。
そのため、外構に何が必要かを検討することが大切です。
エントランス
住まいの顔ともいえる場所です。
住む人や来訪者を出迎えることはもちろん、道行く人の目にも触れるところです。
見た目やグレードにもこだわってみましょう。
門扉、門柱、袖壁、表札、ポスト、宅配ボックス、インターホン、照明、植栽、防犯カメラなど
玄関アプローチ
エントランスから玄関扉までの導線が玄関アプローチです。
パブリックなスペースとプライベート空間の橋渡しをする場所です。
安全性にも配慮することが大切です。
床舗装、手すり、照明、植栽など
境界、外周
外構では隣地境界が重視されます。
敷地の境界をはっきりさせることはトラブル防止にもなります。
目隠しなど、プライベートを守ることも必要です。
塀、フェンス、床舗装など
ガレージ
駐車場・駐輪場は安心安全が求められる場所でもあります。
限られたスペースに何が必要なのか考えてみましょう。
駐車・駐輪スペース床面、カーゲート、カーポート、サイクルポート、車止め、物置、照明、防犯カメラなど
庭
庭となるスペースは、趣味嗜好が生かせる場所でもあります。
そこで何がしたいのか、どんな生活を目指すのか、イメージすることが大切です。
テラス、ウッドデッキ、花壇、植栽、水栓、水受け、照明など
外構計画は早いに越したことはない
外構は、敷地の境界や土地の形状と関わっています。
敷地の形状はどうなっているのか、高低差はあるのか。
周囲と高低差があれば、擁壁や階段をつくることを考えなくてはいけません。
建物の配置も外構に関わる事項です。
家は敷地内のどの位置に建築するか、車はどこに置くのか、庭はどうするか、配置も大切です。
また、道路からどのように家に入るのか、動線も大切です。
どのように生活したいのか、思い描くことが近道かもしれません。
お住まいの新築というと、建物の方に目が行きがちですが、外構も住み心地に関わる大切な要素です。
一般的に、外構工事は建物建築後に行う場合が多く、外構計画も後回しにされがちです。
建物にお金がかかりすぎてしまい、外構にかけるお金がなくなってしまったという話を聞くこともあります。
予算組みも含め、外構計画は、建物の計画と同時、建物の配置と共に考えておくべき課題と言えるでしょう。
外構工事依頼
外構工事の依頼には大きく分けて2つの方法があります。
1、家を建てた建築会社に依頼する
家を建てた建築会社に依頼する場合は、敷地や間取りのことを理解していて、早くから外構計画に取り掛かることができます。
図面や打ち合わせ時間・内容の共有など、手間が省けます。
ただ、全体の工事金額に管理費などが上乗せされる場合が多く、トータルコストが割高になったり、ある程度の制限があって希望の外構が叶えられないといったケースもあるようです。
2、自分で外構工事業者を探して依頼する
外構を住宅建築から分離し、自分で外構工事業者を探して直接契約することも可能です。
地元の外構専門業者は、専門知識が豊かで土地のことをよく理解しています。
住宅建築業者に比べ、規模の小さい場合が多いので、フットワークが軽いという利点もあり、費用面も抑えられる可能性があります。
ただ、業者を自分で探さなければいけなかったり、打ち合わせ時間を確保したりと手間のかかることもあるかもしれません。
外構工事に関しては、相見積もりを取ることをお勧めしています。
外構は完全オーダーメイドです。希望に寄り添ってくれる業者であるか見極めることが必要です。
金額だけで業者を決めることは危険ですので、ご注意ください。
外構工事契約
外構を専門業者に依頼する場合、工事を始めたい時期の2~3ヶ月以上前には外構工事請負契約を結んでいることをお勧めします。
一般的には、上棟のタイミングを目安に外構工事請負契約をすることが理想、と言われています。
外構工事には、材料や職人の手配など、準備が必要だからです。
外構工事請負契約を締結する前には、現地調査、外構プラン作成、見積もり作成が行われます。
工事の内容は、お住まいの状態やご希望によりそれぞれ異なり、現地調査は必須となります。
また、見積もりの作成には、敷地求積図・配置図・建物平面図・立面図・イメージパース・仕様書などの図面が必要です。
それにより、より的確なプラン作成ができ、理想の外構に近づくことが出来るでしょう。
現地調査、プラン・見積もりの作成や修正することを考えると、早い段階での外構計画をお勧めします。
家の建築と同時、あるいはもっと早くに考える必要がありそうですね。
まとめ
外構計画には、いくつかのポイントがあります。
まず大切なのは、建物完成後ではなく、建物の計画と並行して外構のプランを計画することです。
新しい生活をイメージすることで、何が必要なのか、どこをどうするべきなのか、明確になるでしょう。
家のデザインとコーディネートすること、植栽の効果を最大限に活用することも考えてみて下さい。
外構はオーダーメイドのオリジナル作品です。
希望に合わせた適切な提案をしてくれる業者選びが大切です。
計画的に準備をして、愛着ある外構を造り、快適で満足度の高い生活を送りましょう。
株式会社心エクステリアデザインでは、新築外構のプランニング、施工を行っております。
お気軽にご相談ください。
この記事の監修は…
株式会社心エクステリアデザインの営業および設計担当きよです。 植物と樹木造形に惹かれ、植木職人として研鑽を積んだのち、エクステリア業界に参入。
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この記事の執筆は…
株式会社心エクステリアデザインの事務およびウェブ担当ともです。 昨年、マイホームを新築。
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