新築でお家を建てられる方、外構って必要なの?と考えたことはありませんか。
街を歩いている時、建物は新しくて綺麗なのに、周りが土のままだったり、外構工事をしていないお家を見かけることはありませんか。
外構の役割は何でしょうか。必要なものでしょうか。
外構工事を行わないことのデメリット、最低限やっておいた方がいい工事についてみていきたいと思います。
外構を知ることにより、より便利で豊かな生活を手に入れることが出来るはずです。
外構とは?
外構はお家の外周りのことです。
インテリアと対になった言葉で、エクステリアと呼ばれることもあります。
厳密には「外構」は土間コンクリートやブロック塀などの構造物、「エクステリア」は家の周りの空間や環境を指す言葉ですが、一般的には、お家の外回りのこととして、区別なく使用されているようです。
外構・エクステリアは、お住まいの印象を決める重要な要素のひとつであり、日々の暮らしの質を左右する大切な場所です。
私たちの生活とは切り離せないものなのです。
具体的には、駐車場や玄関アプローチ、塀やフェンス、お庭のデッキや植栽などが挙げられます。
土地の形状や建物の配置、生活スタイルにより、工事が必要なものとそうでないものが出てきます。
また、ご自身の趣味やセンスを生かせる場所でもあります。
外構はその場所、その方に合わせたオーダーメイドなのです。
外構工事をしないとどうなるのか?デメリットを解説
敷地内の環境が悪くなる
外構工事をしていないということは、家の周りが土の状態のままであるということです。
風が吹けば土埃が立ちます。雨が降れば地面がぬかるみます。
土埃で家や洗濯物は汚れますし、泥や砂を玄関に持ち込むことになり、清掃も大変です。
時が経てば雑草も生えてきて、景観も悪くなり、メンテナンスの手間もかかります。
必要な設備がない
駐車場、ポスト、インターホン、階段など、生活に必要な設備が整わず、不自由な生活をしなければなりません。
近隣に駐車場を借りるなど、余計な費用が発生する可能性もあります。駐車場までの往復も不便でしょう。
人が訪ねてきた時、郵便物や宅配物の配達時、迷惑をかけてしまうかもしれません。
家の外観が損なわれる、景観がよくない
外構は、お住まいの第一印象ともなり得る場所です。
訪ねてきた方や道行く人の目にまず止まるのは、外構です。また、外出時や帰宅時には必ず通る場所です。
外構があることにより、建物はより一層生かされます。門扉や袖壁、植栽を添えることで、華やかで高級感のあるお住まいになります。
逆に建物の周りの土がむき出しで、雑草が生えているような家は、古くみすぼらしく見えてしまいます。
見栄えが良くないのは、印象も気持ちもよくないものです。
また、家のリビングから、整備されていない庭を眺めるのも味気ないでしょう。
近隣トラブルにつながる
隣家との境界をはっきりさせておくことで、トラブルの防止になります。
さらに、塀やフェンスを立てることで、お互いにプライバシーの確保が可能となります。
また、家の周りが土の状態では、土埃で洗濯物が汚れてしまったり、雑草が生い茂って害虫が発生したりすることも考えられます。好ましく思わないご近所さんもいらっしゃるでしょう。
安全面・防犯面が心配
立地によっては、塀やフェンスなどが必要な場合があります。
土留めや落下防止の柵、目隠しのための塀やフェンスなど、整備されていないと安全面だけでなく、防犯面も心配です。
玄関が道路に面している場合、玄関扉を開けた時に通行人の視線が気になることもあるかもしれません。
外構用品には、防犯カメラや防犯砂利などの商品もあります。早めの対策が、安心安全な生活に繋がります。
なぜ外構工事をしていない家があるのか?
外構が整備されていない場合には、多くのデメリットが発生する可能性があることが分かりました。
では、なぜ外構工事をしていない家があるのでしょう。
その理由について、探ってみましょう。
そもそも外構が必要ない
外構を必要としていない、あるいは必要性を感じていない可能性があります。
外構面積が少なく工事箇所がない、現状で事足りている、などの場合には、わざわざ工事をしないという考え方もあります。
家の建物自体の建築と違って、外構はなくても生活できてしまいます。
生活の質をどこに求めるかは人それぞれです。
外構工事をしない選択肢があっても良いのかもしれません。
外構にかける費用がない
住宅購入は大きな買い物です。
外構まで含めた資金計画を立てられればいいのですが、建物に予算を掛けすぎて外構に回すお金がなくなったというのは、よく聞く話です。
外構プラン作成中
外構工事は、住宅建築後に行われる工事がほとんどです。そのため、外構計画も後回しになりがちです。
外構プランを作るには、ご要望や予算などを伺い、現地調査をする必要があります。
それからプランと見積りを作成するため、ある程度の時間が必要です。
住みながら外構工事をするという選択肢もあり、建物の完工に合わせた工事をしない場合もあります。
また、住宅完成前ではイメージが湧かず、住みながらプランを練る方もいらっしゃいます。
工事の施工を待っている
外構工事は人の手に拠るものが多く、専門性が高い工事もあります。
他の工事との兼ね合いがあったり、職人さんの手配が難しく、すぐに工事に入れない場合があります。
また、主に屋外で行われる工事なので、天候に左右され、計画通りにいかないことも考えられます。
やっておいたほうがいい外構工事とは?
生活の質を向上させる外構です。
やっておいた方が良いと思われる外構工事を紹介します。
どのような生活を求めるのかは人それぞれです。
ご自身の生活に必要か、見極めていただきたいと思います。
道路から玄関までのアプローチ舗装
外と家を繋ぐスペースは、多くの人の目に触れる場所であり、ご家族や来訪者が通る場所です。
舗装されていない状態だと、安全性を損なうだけでなく、汚れを家の中に持ち込む原因となります。
快適で機能的な空間をつくることで、ストレスなく生活できます。
必要に応じて、階段の造作や手すりの設置などを検討する余地があります。
駐車場・駐輪場の整備
車の利用のある方は、駐車場の整備は不可欠です。
床面を舗装することにより、地面への負担が軽減され、汚れを防ぎます。
カーポート、サイクルポートなどの屋根を設けることもできます。
車止めやチェーンポール、カーゲートなどの設置も可能です。
境界フェンス等
プライバシーの確保と近隣トラブル防止のために境界の整備をお勧めします。
隣家と共有で外構工事を行うこともあります。
塀やフェンス、生垣などを検討しましょう。
ポスト/表札/インターホン設置
お客さまが来訪する際や郵便物や宅配物を受け取る際に必要なものです。
ポスト、表札、インターホン、宅配ボックス、照明が一体となった機能門柱なら、限られたスペースでも設置が可能です。
土部分の整備
土がむき出しでそのままになっていて良いことはありません。
埃や汚れの原因になりますし、放置しておくと雑草が生えてきて、虫が発生したり、衛生的な問題が生じることも考えられます。防草シートの利用や舗装など、対策を講じることをお勧めします。
畑としての利用を考えている場合にもそのままにしておくのではなく、整備しておいた方がいいでしょう。
外構工事をご検討の方に
準備はお早めに
外構計画は、早いに越したことはありません。
外構は敷地の境界や土地の形状と関わっており、住み心地に関わる大切な要素です。
予算組みも含め、外構計画は、建物の計画と同時、建物の配置と共に考えておくべき課題なのです。
早めに準備を進めることで、適切な工事を適切な時期に行うことができます。
計画性をもって行動することが大切です。
相見積もりを取ろう
外構工事を行う際は、相見積もりを取ることをお勧めします。
外構は完全オーダーメイドで、お住まいの立地やご要望によって、工事内容が異なります。
専門業者であっても、得意不得意はあるものです。
安いから、などと一面で業者を決めることは危険です。
手間のかかることではありますが、希望に寄り添ってくれる業者を探し出すことが必要です。
こちらの記事も併せてご覧下さい
- 新築外構は、早期画が成功のカギ
https://www.cocoroex.com/column/18526/ - 外構づくりで失敗しないためにできること
https://www.cocoroex.com/column/18998/ - マイホーム新築時、外構を検討するタイミングが暮らしやすさを左右する
https://www.cocoroex.com/column/14176/
まとめ
外構工事をしなくても日々の生活はできます。
しかし、生活の質はどうでしょうか。
生活に不便やストレスを感じたりするかもしれません。
外構は無いよりあったほうがいいです。
外構の可能性は無限です。
最低限、施工しておいた方がいい工事もありますし、後からできる工事もあります。
業者に頼んだ方が良い工事とご自身でもできる工事があります。
どんな生活をしたいのかを思い描いて、豊かな暮らしを手に入れましょう。
株式会社心エクステリアデザインでは、外構工事のご相談を承っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。
この記事の監修は…
株式会社心エクステリアデザインの営業および設計担当きよです。 植物と樹木造形に惹かれ、植木職人として研鑽を積んだのち、エクステリア業界に参入。
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この記事の執筆は…
株式会社心エクステリアデザインの事務およびウェブ担当ともです。 一昨年、マイホームを新築。
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