外構づくりで失敗しないために出来ること

 

 

外構って、とても身近にあるものだけど、具体的によく分からない…。
新しいお住まいに外構工事を考えている方や、お家まわりを使いやすく心地よい空間にリフォームしたいと考えている方にも「外構って複雑でよく分からない」と言われることがあります。

そうなんです、外構って複雑なんです。
出来上がった外構は、見た目的にも機能的にもうまく造られています。
でも、何もないところに塀を立てたり、足元を平らにして動線を作りだすことは、とても難しいことなのです。

こんなはずじゃなかった、と後悔する前に、失敗しがちな外構例を見ながら、気をつけるべき点を考えておきましょう。
外構づくりには準備が大切です。
何が必要なのか、どんな生活を思い描くのか、想像力を働かせながら、具体化していきましょう。

 

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外構工事とは

「外構」は「エクステリア」とも呼ばれ、お家の外回りのことです。

駐車場などの土間コンクリート、境界のブロック塀やフェンス、玄関までのアプローチ舗装や門扉門柱、お庭のテラスやウッドデッキ、植栽など、工事内容は多岐にわたります。

外構・エクステリアは、お住まいの印象を決める重要な要素のひとつであり、日々の暮らしの質を左右する大切な場所です。

 

 

駐車場に関する失敗

自宅の敷地内に駐車場を設ける方はたくさんいらっしゃいます。

通勤に車を使われる方、買い物やレジャーなど、生活に車が欠かせないケースはよくあります。

大切な車を自宅で傷つけることになったり、車でのお出掛けが億劫になったりしたら嫌ですよね。

失敗例を元に、どんなことに気をつければいいのか、見ていきましょう。

駐車スペースが狭かった

駐車スペースの広さや位置に気をつけよう

駐車場の基本スペースは、一般的に「長さ5.0m×幅2.5ⅿ」と言われています。

ドアの開け閉めや車の出し入れのことを考えても基本スペースは確保したいところです。

車の出し入れがしにくい

カーポートの確認を!

カーポートにも様々な種類があり、雨や紫外線から愛車を守るために設置は有効です。

しかし場所によっては、柱や屋根が邪魔になることがあります。駐車や歩行が難しくなったり、家の窓や壁にかかったりすることがあっては困ります。
また、カーポートの設置に関しては、建ぺい率をご確認ください。物置に関しても同様です。建築確認申請に関わる事項となります。

カーポート設置が可能なのか、どんなカーポートがふさわしいのか見極めることも必要です。

勾配は大丈夫ですか?

駐車場の舗装勾配や道路縁石の高さにも気をつけましょう。

縁石が高く、切り下げを希望する場合には自費工事となり、公共の土木事務所などに申請が必要となります。

 

 

アプローチに関する失敗

アプローチは、道路などパブリックスペースから玄関までの場所を指します。

外出時や帰宅時には必ず通るところで、外部からの目にも触れるところ。

機能性と共に、安全が確保されるべきと言えるでしょう。

滑りやすい

舗装面を検討する

天然石などの石材、コンクリート、タイル、枕木など、アプローチ舗装の選択肢は多岐にわたります。

素材によっては、濡れると滑りやすかったり、傷みやすかったりするものもあるので注意が必要です。

階段がきつい

適切な段差とは?

道路面と玄関との間に高低差のあるお家も多く、その際は、階段が必要になります。

段差が大きいと歩きにくいですし、踏み面が小さいとまた歩きにくいです。
外構における階段は、踏み面300㎜以上、蹴上げ150㎜以下が望ましいと言われています。
階段をつくるスペースが、それなりに必要となります。

スロープを希望する場合もあるかもしれませんが、その必然性も検討しましょう。

使いづらい

動線を確認してみましょう

通路としての役割を果たすアプローチです。

どこをどのように通って外に出るのか、そこにはどんな景色があるのか。
帰宅時には何が待っているのか、外からどのように見えるのか。

想像を働かせてみましょう。

夜になったら暗かった

明るさは足りていますか?

一般的には、門扉に門灯、玄関に玄関灯があり、周囲を照らしています。足りない分は補いましょう。
ポーチ灯、埋め込み灯など、照明にも多くの種類があります。

照明は、機能だけでなく楽しむために設置する場合もあります。
とくに間接照明やスポットライトなどは空間演出効果を発揮します。

 

 

境界際・目隠しに関する失敗

プライベート確保のためには、目隠し塀やフェンスの設置が必要となります。

境界をはっきりさせるためにも利用されます。

日当たりや風通しが悪くなった

適切なフェンスや塀を選択しよう

目隠しや防犯を優先すると、日当たりや風通しが悪くなる傾向にあります。
圧迫感があり、息の詰まった生活を強いられかねません。

どちらを優先するのか、バランスを考えることが大切です。

境界に、生垣として植栽を用いることもありますが、その場合は、越境枝葉への注意が必要です。
選んだ樹木によっては、枝が伸びすぎて通行の妨げになったり、電線に掛かってしまうこともあります。

防犯面で心配が残る

多くの可能性を探ろう

安全な暮らしのためには、防犯が欠かせません。
フェンスや塀の他にも、防犯カメラや防犯砂利など防犯商品があります。
人感センサーの照明なども防犯に有効な場合があります。

 

 

庭に関する失敗

庭は、生活を便利に、また豊かにする場所でもあります。

目を背けたくなることがないように上手に活用しましょう。

雑草に悩まされる

あらかじめの対策をしよう

土がある限り、雑草は生えてきます。
対策は必須です。

対策としては、コンクリート土間にする、砂利を敷く、人工芝を張る、防草シートの活用などがあります。

植物の手入れができない

ご自身に合った植栽をしよう

豊かな緑は癒しになりますが、手入れの行き届かない緑はストレスになるでしょう。
植物の特性を知って、ご自身の生活にあった植栽を考えましょう。

剪定など、専門家にお任せすることを視野に入れても良いかもしれません。

水栓やコンセントの位置が悪かった

水栓・コンセントはあるべきところに

庭木の水やりや洗車など、屋外で水を使う場合も多くあります。
照明やインターホンなど、外でも電気は使われています。

どんな生活をしたいのか、水場やコンセントの位置も確認しましょう。

おしゃれな水栓やパンなどもあるので、アクセントにしても素敵です。

ウッドデッキがうまく活用できない

ウッドデッキの利用用途は、なに?

ウッドデッキにあこがれる方は多くいらっしゃいます。
第2のリビングとして趣味を楽しんだり、子供と遊んだり、可能性は無限です。

ただ、漠然とした目的によって宝の持ち腐れとなるケースもあります。

メンテナンス面も含め、なぜウッドデッキが欲しいのか検討しましょう。

 

 

 

外構で失敗しないために

 

一度完成してしまうと、なかなかやり直すことのない外構です。

多少不自由だったとしても、我慢して生活が出来てしまうからです。

でもそんなこと嫌ですよね。

では、そうならないためにはどうしたらいいのでしょうか。

とにかく準備、想像する

外構は、後回しにされがちです。

どんな生活を送りたいのか何が必要なのか、考えることが大切です。

立地環境、生活スタイルはそれぞれです。

満足度が高く、心豊かな生活の実現のために、想像してみましょう。

予算を確保する

新築の場合、建物にお金をかけすぎて、外構の予算が残っていないという話をよく聞きます。

予算がなければ、我慢するか、諦めるか、後回しにするしかないのです。

金額を抑える方法もないことはないですが、希望どおりとはいかなかったり、デザイン性で劣ったりします。

下世話なようですが、お金です。

実績のある外構業者に相談する

外構工事をする際は、相見積もりすることをお勧めしています。

外構はオーダーメイドです。

その土地のことを知り、多くの設計施工を手掛けている業者に相談すると良いでしょう。

信頼できる業者さんを見つけることが大切です。

 

まとめ

外構は、生活の質を左右する、日々の暮らしに欠かせないものです。

外構づくりで失敗しないためにも、準備が大切です。

工事の要素はたくさんありますが、どんな生活をしたいのか見極めることが大切です。

その上で、専門の業者さんに相談してみましょう。

皆さまのエクステリアライフが豊かなものとなりますよう、お祈りしております。

 

 


株式会社心エクステリアデザインでもプラン作成ができます。

実績はホームページの施工事例をご覧下さい。

お問い合わせ、お待ちしております。

 


 

この記事の監修は…

株式会社心エクステリアデザインの営業および設計担当きよです。

植物と樹木造形に惹かれ、植木職人として研鑽を積んだのち、エクステリア業界に参入。  
日々の暮らしに欠かせないエクステリアを、機能的かつ装飾的観点から追求。
今の要望を叶えることはもちろん、将来を見据えた提案をしています。

 

伊藤 聖臣

この記事の執筆は…

株式会社心エクステリアデザインの事務およびウェブ担当ともです。           

昨年、マイホームを新築。
それまでエクステリアに無関心だったが、身近に外構の設計や施工に接して、
心豊かな生活のために良質のエクステリアが欠かせないことを実感。         
エクステリアの重要性を発信していきたいと考えています。