「雨の日、車の乗り降りで濡れてしまうのは嫌」
「直射で車内が高温になりすぎて、すぐ出発できないのは困る」
「雨ざらしの駐車場をなんとかしたい、愛車を守りたい」
そんなお悩みをお持ちの方に、簡易的な車庫であるカーポートのことを知っていただきたいと思います。
これから新築でお住まいを建てる方も、すでに駐車場をお持ちの方も、カーポートを設置して、便利で快適な生活を手に入れるためのご検討、いかがでしょうか。
カーポートとは?
カーポートは、屋根と柱だけでできた車庫のことを指します。
雨や雪、紫外線などから愛車を守ったり、悪天候の際の乗り降りをスムーズにしたりすることができます。
同じ役割を果たす車庫として、「ガレージ」がありますが、ガレージは3方向に壁があり、建物として扱われます。
カーポートは簡易的な車庫ですが、数台の車が置ける大型のものや、電動式のゲートを設置したものなど、さまざまな種類があり、敷地の大きさや目的・用途に合わせて選ぶことが出来ます。
カーポートを設置するメリット
カーポートを設置するとどんなメリットがあるのか、設置によって得られるメリットを詳しく見ていきましょう。
車の傷みを防いでくれる
カーポートは、雨や雪、霜や紫外線から愛車を守り、汚れや傷みを防いでくれる効果があります。
風雨に晒される野ざらしの状態よりも劣化を遅らせることができると言えるでしょう。
洗車回数を減らしたり、手間の軽減にもつながります。
また、直射日光を遮るので、車内の温度が高温になるのを抑えることができます。
雨の日も濡れずに乗り降りができる
屋根があることにより、雨などの悪天候でも、濡れずに乗り降りすることができます。
大きな荷物があったり、お子さんを連れていたりする時に、傘を開くことなく車の乗り降りが出来れば、とても便利です。
慌てる必要がなく、落ち着いて乗降ができ、安心です。
ガレージに比べ、費用が安く、工期も短い
カーポートは柱と屋根だけなので、ガレージをつくるよりも短期間で完成に至ります。
設置費用もガレージと比べて安価となります。
カーポートの種類は多く、敷地の広さや好みで選択できます。
新築時に設置しなくても、後から設置できるというメリットもあります。
外構リフォームをお考えの方にもお勧めです。
車庫以外にも活用できる
愛車や自転車の置き場としてだけではなく、カーポートには多くの活用法があります。
日差しを避けることができるので、日曜大工やバーベキューをすることもできます。
壁のない風通しの良さを利用して洗濯物を干したり、子どもの遊び場として利用する方もいるようです。
カーポートを設置するデメリット
カーポートの設置により得られるメリットはたくさんありますが、注意すべき点もあります。
デメリットを知って、こんなはずじゃなかったということがないようにしましょう。
柱が邪魔になってしまう
屋根と柱で出来ているか―ポートです。
駐車場のスペースに余裕がない場合、カーポートを設置することで柱が邪魔になってしまうことがあります。
車の出入りがしにくくなったり、視界が遮られたりするだけでなく、駐車スペースに対して車体がぎりぎりの場合、乗り降りのための通路を確保できなくなる可能性もあるので、注意しましょう。
強度に注意
強い風を受けやすかったり、雪の多く降る地域では、カーポートの強度にも注意が必要です。
構造上、カーポートは強風や積雪を完全に防げるわけではありません。
また、柱が曲がったり、屋根が飛んだり、支柱が折れたりといった被害が起きてしまう可能性もあります。
何でもそうですが、カーポートも経年劣化により、耐久性能は低下します。定期的なメンテナンスも考えておきましょう。
圧迫感を感じる場合もある
人によっては、カーポートがあるだけで圧迫感を感じることがあるかもしれません。
また、車体保護を優先しすぎて遮光性の高い屋根にすると、設置位置によっては、お家まわりが暗くなったり、家の採光が不十分になる可能性があるので、注意が必要です。
カーポート設置のための留意点
カーポートは、住居やガレージと同様に、建ぺい率の対象になります。
一定の条件を満たすことにより、建ぺい率の緩和を受けられる場合がありますが、自治体によって詳細な要件が異なります。
また、カーポートの大きさによっては、使用する屋根材を規制のある自治体もあるようです。
詳細は、お住まいの市区町村に確認下さい。
カーポートの選び方
カーポートは柱と屋根で構成されています。
どんなタイプの柱があるのか、屋根の素材はどんなものなのか、見ていきましょう。
それぞれにメリットデメリットがあります。
設置場所の条件、目的、好みなどに合わせ、ご自身に合ったカーポートを見つけて下さい。
カーポートの柱の種類と特徴
片側支持タイプ
屋根の長辺の片側だけを柱で支えるタイプ。
限られた面積の駐車場でも設置しやすいのが特徴です。掘削面積が小さく、施工費用全体を抑えられるため、リーズナブルなカーポートと言えます。
ただ、積雪などの加重や強風に弱いのがデメリットです。
両側支持タイプ
屋根の両側を柱で支えるタイプ。
屋根をしっかりと支えているため、片側支持タイプよりも安定感があり、2台以上のスペースがある比較的大きな駐車場に向いています。強風や積雪、豪雨にも強いのが特徴で、積雪が多い地域におすすめです。
しかし、掘削面積が大きくなり、その分施工費用は高くなります。
後方支持タイプ
屋根の後方を柱で支えるタイプです。
車両の両側が広く取れるので、駐車しやすくなったり、乗り降りのためのスペースが広くとれたりと、空間面でのメリットが大きいのが特徴です。
ただ、他のタイプと比較すると、支柱の数や支える力は劣ります。
屋根の素材
ポリカーボネート
プラスチックの一種で、樹脂製の屋根材としては衝撃に強く、防火性が高いのが特徴です。
加工がしやすく、透明性があるため、色やデザインのバリエーションも豊富で、おしゃれで明るいカーポートになります。
手入れも頻繁に必要ではないので、使い勝手のよい屋根材といえるでしょう。
アルミ
軽くて錆びにくく腐食性も高いため、耐候性、耐久性は抜群で、防火性も高いのが特徴です。
スタイリッシュでデザイン性に優れた製品が多く、メンテナンスの手間がほとんどかかりません。
アルミの遮光性を利用し、照明を取り付け、楽しむこともできます。
スチール
スチールは、アルミよりも安価で剛性が高く、頑丈で荷重耐性や遮熱性に優れています。そのため、雪や風に強く、屋根の破損を防ぎやすいメリットがあります。
ただスチールは錆びやすいため、ポリカーボネートやアルミと比較すると、よりメンテナンスの手間がかかる素材です。
カーポート設置にかかる費用は?
カーポート本体の価格は、1台用のシンプルなものなら10~30万円程度が目安です。
ただし、複数台の停車ができ、デザインや素材、機能性にもこだわったものは200万円以上になる場合もあります。
本体の価格以外に、外構工事など施工にかかる作業費用なども必要で、カーポートの設置にかかる費用は、駐車する台数や床面積、使用する素材、強度などの違いによって大きく異なるため、一概には言えません。
できればいくつかの専門業者に現地調査を依頼し、見積もりを取って検討するのがおすすめです。
カーポートで時代が分かる?!
カーポートにも流行りがあり、時代に合わせた選択も可能です。
最近は、リクシルのカーポートSC,三協アルミのF2,YKKapのルシアスカーポートが人気です。
LIXIL:カーポートSC
三協アルミ:F2
YKKap:ルシアスカーポート
弊社でもカーポート施工を行っております。
施工事例をご紹介いたします。
世田谷区M様邸、新築外構の施工を致しました。
カーポートはLIXILカーポートSCを設置しています。
ブラックの柱にクリエモカの屋根で人感センサー照明付き。
お住まいによく合ったカーポートです。
施工前
施工後
横浜市緑区様邸では、新築外構の施工を致しました。
カーポートは同じくLIXILカーポートSC。
人感センサー照明を備えた2台駐車用のカーポート。
ブラックの柱にナチュラルシルバーの屋根がシャープな印象です。
施工前
施工後
まとめ
カーポートは、屋根と柱だけでできた車庫のことを指します。
愛車の傷みを防いでくれたり、雨の日も濡れずに車に乗降できるなど、多くのメリットがあります。
ただ、設置場所によっては、柱が邪魔になったり、強度や採光に注意が必要になります。
柱の位置や屋根の素材により、機能性や耐久性が異なり、目的や好みで選ぶことができます。
カーポートの設置には、現地調査が必要になるので、専門業者に相談しましょう。
株式会社心エクステリアデザインでもカーポートのご相談承っております。
お気軽にお問い合わせ下さい。
この記事の監修は…
株式会社心エクステリアデザインの営業および設計担当きよです。 植物と樹木造形に惹かれ、植木職人として研鑽を積んだのち、エクステリア業界に参入。
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この記事の執筆は…
株式会社心エクステリアデザインの事務およびウェブ担当ともです。 昨年、マイホームを新築。
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